「12ステップで作る 組込みOS自作入門」が出版されてます!
KOZOS/H8を題材にして, 秋月電子の H8/3069Fネット対応マイコ ンLANボード 上で動作する組込みOSをゼロからフルスクラッチで作成していくという内容の本です. OS初心者向けに詳しい説明をするように心がけて書きました. 組込みに興味のあるかた,OS自作に興味のあるかたはぜひ! (詳しくはブログのほうで告知して いますので,そちらも参照してください)「12ステップで作る 組込みOS自作入門」のもくもく会をやっています!
12ステップ本をテーマにしたもくもく会です.休日に,もくもくと組込みOSを作りましょう.
出展は主に以下を行います.興味のあるかたはどうぞ. (詳しくはブログのほうで告知しますので, そちらも参照してください.また最新情報は上記OSCのページもご参照ください)
KOZOSをいじってみたいというかたへ(注意)現在は詳しい書籍 「12ステップで作る 組込みOS自作入門」 が発売されています.また@ITの 「H8マイコンボードで動作する組み込みOSを自作してみよう!」 というWeb記事が上記書籍のダイジェストになっていますので, まずはそれらを読むことをおすすめします. 以下は書籍発売前に掲載していた説明(一部加筆)です.書籍を読まずに試す場合に 参考にしてください.マイコンボードでの動作については,以下の下のほうの「移植編」を参照して ください.初心者でいじってみたいというひとは,H8ボードがおすすめです. まずは「番外編:組込みOS自作本用にKOZOSを改良する」の 「(OS自作本編第3回)Ubuntu,Fedora,Cygwinで動作確認した」 の内容を参考にして,開発環境を構築してください.クロスコンパイラの作成とか マイコンボードのフラッシュROMへの書き込み方法についても,こちらで説明して あります.ソースコードも,上記ページで配布しているものを利用してください. ソースコードは12ステップぶんありますが,最後の12ステップ目のものをとりあえず 使うといいでしょう. H8への移植の過程に関しては 「移植編その2:KOZOSをH8に移植する」 に説明があるので,こちらも参考にしてください. こちらのソースコードはあまり整理されていませんが,最初にH8に移植したときの, 徐々に開発していく過程がそのまま掲載してあるので,これはこれで参考になるかも しれません.(ここで移植した内容を整理して詳細な解説を加えたものが, 上の書籍です) 書籍用のソースコードはだいぶ整理されており,移植編のほうの説明にあまり リンクしていません.注意してください. |
KOZOSを組込みOSの実習の教材に使ってみたいというかたへ従来の組込みOS教材に比べ,ソースコード量が1800行程度と少ないため初学者でも 読解可能,マイコンボードが4000円程度と安価なので生徒ひとりにひとつ教材を 割り当て可能,CPU(H8)やボードが日本製のため日本語の資料が豊富, ブートローダーを含めたフルスクラッチOSであるため本当の最初からの学習が可能, 開発環境はGNU環境であるため特定のCPUのコンパイラに依存しないつぶしの効く 学習が可能,オープンソース・ライセンスのため入手や改造が自由, といった利点があります. また2010/5月にKOZOSの製作過程を説明した書籍 「12ステップで作る 組込みOS自作入門」 が発売されており,組込みOS自作や内部構造の詳細な教科書として利用できます. さらに機能拡張として,現在TCP/IPプロトコルの実装,デバッガ対応,ROM化などを 想定して開発を進めています. 書籍と合わせて教材にどうでしょうか.興味のあるかたはまずはメールで連絡 ください.可能な範囲でお手伝いします.(セミナーなども実施可能です) |
これがターゲットボードだ!(秋月電子:H8/3069Fネット対応マイコンLANボード)
ちょっと思いついて自作OS(とは呼べないような単純なシロモノではあるが, とりあえずここではそう言っておく)というものを作成してみました. まあすでにあらかた作っちゃったので,作ったものをそのまま公開しても いいのだけれど,勉強用のOSなので,OS自作の過程と言うか, 発展していく過程と言うか, どんなふうに作っていったかを書いてみるのもいいかなーと思い, OS自作の連載という形で,思うままに書いてみます. 優先度とかプリエンプティブとか再入とか排他とか, 組み込みOSの基本的な動作について,KOZOSを使って試してみる (そーいうためのサンプルOSにする)という目的もあります. そんなようなことについても書いてみたい.
KOZOS(Kernel Over Zone Operating System)は教育用というか,勉強用のOSです. 日本語では小僧's OS と書きます(なんだそりゃ). もともとはPC上の1プロセスとして動作する疑似組込みOSとして作っていて, OSというよりもスレッドライブラリのようだけどまあやってることはOSとだいたい 同じなのでOSと言っていたのですが, 最近は PowerPC や H8 や SH2 のマイコンボード上で動作しています.
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