C言語によるオブジェクト指向プログラミング入門

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「C言語 入門書の次に読む本」のときに ちょろっと書いたのだけど,もともと「入門書の次に読む本」は 「C言語でクラスを作成して,オブジェクト指向プログラミングをする」 という内容で執筆していた原稿の,前半部分(ヘッダファイル,ライブラリの作成方法の 説明部分)が書籍になったというものだった.

で,もともと書いていた後半部分を,今回なんとか出版することができました. よかったよかった.

ということで新刊なのだけど内容的には8年近く前に書いていたもので, 今回出版してもらえることが決まったのでハードディスクの奥底から原稿を 引っ張り出してきて,全面見直しをしたというものだ.

なので,ソースコードのコーディングポリシーが以前の自分のものなのでちょい 恥ずかしい(ポインタ表記の*の後に空白を入れていたりとか,return の戻り値を カッコでくくっていたりとか).直してもよかったのだけどまあ昔の自分が懐かしい ので,そのままにしておいてみた.面倒だったというのもあるけど.

内容的には,古くさかったりちょっと言いすぎだったりした部分を全面的に見直して 修正した.とはいっても技術は日々進歩しているのと,僕的には最近は組込みOS方面に 活動のベクトルが向いていてOOPについて最新事情を常に追いかけているというわけでは ないので,OOPの最新の内容というわけではないかなーとも思う (クラス図がUMLでなかったりとか). まあでもこのへんの内容は基本的・普遍的なものでもあるので,古くさくて役に 立たないということもないだろうとは思う.C言語でオブジェクト指向っていう本は 皆無ではないがまあほとんど見かけないので,十分に参考になるだろうと思う.

この本で説明しているオブジェクト指向は,X Window System のクライアント プログラムの書き方にかなり影響を受けている.というのは僕自身が学生のころから 社会人数年目くらいまでにかけてXのプログラムをいろいろ書いてフリーソフトで 公開するようなことをやっていて,そこでオブジェクト指向を実際に学んだからだ. まあいろんな本を読んだりC++の勉強をしたりした影響も出ているのだが,自分で 見直してみると,やはりXのプログラミングルールが色濃く影響出ているなあ,と思う.

なのでまあ,C言語でオブジェクト指向で書こうとしたらいくつかの方法はあるの だけど,本書で説明している方法は,それなりにスタンダードな方法だということは できるとは思う.


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