C言語 入門書の次に読む本

あなたは 人目のお客様です.

C言語の書籍には,入門書は星の数ほどありますが,そこからレベルアップするための 書籍というのは非常に少ないものです.ぼく自身,このため,C言語の勉強にちょっと ばかし苦労しました.C言語で一番初めにつまづくのは「ポインタ」だとよく言われて いますが,ポインタがらみの本は,(昔はあまりありませんでしたが,今では)それなり に出ているように感じています.しかし,ヘッダファイルの作成方法とか, ライブラリ化の方法などを説明している書籍は,未だに皆無に近いと感じています. ほんの数ページを割いているくらいの本は何冊かありますが,ただ「このように書け」 と書き方だけ説明してある書籍が多く,「なぜそう書かなければならないのか?」 という「理由」付きで説明してある書籍はほとんどありません.

で,無いものは作れ!という考えに基づいて,書いてみました. ヘッダファイルの作成方法,ライブラリ化などを中心に執筆しています.

あまり実践的でない(悪い意味での「教科書的な」)本になるのは避けたかったので,

  1. サンプルコードは実践的で,いかにもありそうな(もしくは実際にあった)ものに する
  2. 応用プログラム例は,実用的なものにする (書中の「乱数ライブラリ」「メモリ管理ライブラリ」「引数処理ライブラリ」など)
  3. 『こう書くべき』『こう書いたほうがよい』だけでなく, 『なぜそうすべきなのか』という理由を必ず明記
ということを意識して書きました.とくに3に関しては,以前に,なんでもかんでも 「そう書くのが常識」「常識」「常識」と,常識の一言で済ませてしまっている文献を 見たことがあって(しかもQ&Aでだよ.Answer になっていないだろうに...), いかがなものかと思った経験があったので,強く意識しました. (ちなみにぼくは,人の質問に対して「常識」ということばで片付けるのは大キライ. これって不誠実か,もしくは本人がなにも考えてない証拠だよね)

もともとこの本は, 「C言語でクラスを作成して,オブジェクト指向プログラミングをする」 という内容で執筆していた原稿の,前半部分(ヘッダファイル,ライブラリの作成方法の 説明部分)が書籍になったといういきさつがありました.このため, メインである後半部分は,まだ筆者のPCのハードディスクに眠っています. 後半部分が読みたいひとは,本書を買って売り上げに貢献して, 「続編希望」のアンケート葉書をくださーい!(出せるかどうかはわかりませんが...)


メールは kozos(アットマーク)kozos.jp まで