インストール

現在，以下の環境に対応しています．

Windows環境 - コマンドプロンプト(いわゆるDOS窓)で動作します．
何らかのLinux環境(Debian GNU/Linux, Ubuntuなど)
*BSD(FreeBSDなど)
MacOS

概要

■ Windows版のインストール

ダウンロード場所にてWindows版のビルド済み実行ファイルを配布しています．
(少し古いバージョンですがvectorにもあります → 1画面プログラム向け言語「NLL」Windows版)

ここからダウンロード・解凍し，中のbinフォルダにある「nll.exe」をダブルクリックすることで実行されます．(システムへのインストール不要で実行できます)

実行時に「WindowsによってPCが保護されました」というメッセージが出る場合があります．この場合はメッセージ内の「詳細情報」をクリックして出てくる「実行」ボタンをクリックすることで実行できます．

ダブルクリックによる実行だとnllが終了するとウィンドウも閉じてしまいますので，それが不都合あるならば，以下の手順でコマンドプロンプトから実行してください．

「Windowsシステムツール」の「コマンドプロンプト」を起動する
コマンド画面が開きますので，以下の手順でnll.exeがあるフォルダに移動する
- dirで，現フォルダのファイルやサブフォルダを表示する
- cd <フォルダ名>で，そのフォルダに移動する
- cd .. で，ひとつ前のフォルダに戻る
nll.exeが存在するフォルダに移動したら「nll」と入力することでnll.exeが実行される

Windows10の新しい版を推奨します．

内部でエスケープシーケンスを利用しているため，未対応の環境だとスクリーン表示時に表示が崩れる可能性があります． (最新のWindows10だとこの問題はありません) (単なる計算結果の表示くらいなら問題無いが，ゲームなどやろうとすると画面が崩れるかも，ということです)

この場合，Windows10ならば最新版に更新するか，もしくはansiconなどのようなエスケープシーケンスに対応したツールを利用してください．

■ PC-UNIXでのインストール

以下の環境で動作します．

Debian GNU/LinuxやUbuntuなどのようなGNU/Linux環境
FreeBSDなどのようないわゆる*BSD環境
MacOSの環境

NLLはNLUXの付属物ですので， NLUXの配布先からNLUXのソースコード(nlux-XXXX-XXXXXXXX.zip)をダウンロードしてください．

さらに，グラフィックやオーディオのライブラリとしてSDLが必要です．
(以下にあるとおり，SDL無しでインストールすることもできますが，グラフィックやオーディオの機能が大幅に制限されます)

Linux環境の場合
- 以下のようにしてaptでSDLをインストールしてください．開発者向け版(XXX-devのような名前のもの)があればそちらをインストールしてください．
  ※ 他にもlibsdl2-image-devやlibsdl2-mixer-devといったライブラリがありますが，これらは不要です．
```
$ sudo apt-get install libsdl2-dev
```
FreeBSD環境の場合
- 以下のようにしてpkgでSDL2をインストールしてください．
  ※ 他にもsdl2_imageやsdl2_mixerといったライブラリがありますが，これらは不要です．
```
$ su
Password:
# pkg install sdl2
```

MacOS環境の場合

SDL2をダウンロードして，コンパイル・インストールしてください．以下の手順でできるようです．

$ ./configure ; make ; sudo make install
  「Mac OS SDL2」で検索するといろいろ出てきますので，参考にしてください．
  
SDL2についてはネット上で検索すると「ランタイムのインストール」というのも出てきますが，おそらくランタイムだけだと不十分で，ソースコードからのコンパイル・インストールが必要です．
  
image/mixerなどの追加ライブラリもありますが，それらは不要です．

SDLをインストールしない場合
- SDL未使用でもできます．ウィンドウを開いたり音を鳴らすことはできませんが，画像や音声をBMPファイルやWAVファイルに出力することができます．
- SDLはインストールせずに，makeの実行時に「USE_SDL1= USE_SDL2=」を指定してください．

次にNLUXのZIPファイルを解凍して，以下でビルドできます．

$ wget https://kozos.jp/nlux/archive/nlux-XXXX-XXXXXXXX.zip
$ unzip nlux-XXXX-XXXXXXXX.zip
$ cd nlux
$ make install.nll

これでビルドされnlux/binディレクトリに実行ファイルが置かれますので，それを実行します．

$ cd bin
$ ./nll

システムに標準インストールしたい場合には，以下でインストールできます． (スーパーユーザで実行する必要があります)

$ cd nlux
$ make build.nll
$ su
Password:
# make INSTALLDIR=/usr/local install.nll

■ Debian GNU/LinuxやUbuntu等でのインストール

PC-UNIXでのインストールと同様にしてください．

■ FreeBSDでのインストール

ports/packagesになっていますので，pkg install nll するか， portsを最新にしてlang/nllをmakeしてください． (ただしこれでインストールされるNLLは，おそらく最新版ではありません)

最新版などを独自にインストールしたい場合には， PC-UNIXでのインストールと同様にしてください．

■ Androidでのインストール

ダウンロード場所にて Android/ARM版とAndroid/x86版のビルド済み実行ファイルを配布しています．

Android版はSDLがリンクされていないので，ウィンドウを開いたり，音を鳴らしたりすることはできません．
(SDLをインストールしビルドしなおせば可能になるはずですが未確認です)
※ ウィンドウ描画やサウンド再生はできませんがグラフィック機能／サウンド機能自体は有効になっています (BMPファイルの入出力やWAVファイルへの出力はできます)．このため例えば画面描画後に GSAVEIMAGE("image.bmp") を実行することで，ウィンドウイメージを画像ファイルに出力したり，音声をWAVファイルに出力して別の何らかのプレイヤーで再生する，といった使いかたならばできます．

まずTermuxなどのターミナルアプリをインストールしてください．

ターミナルアプリを起動し，Android環境向けの実行ファイルをダウンロードして解凍してください．

(ARM機種の場合)

$ wget https://kozos.jp/nll/archive/nll-alpha-20230914-android-arm.zip
$ unzip nll-alpha-20230914-android-arm.zip
$ ./nll/nll

(x86機種の場合)

$ wget https://kozos.jp/nll/archive/nll-alpha-20230914-android-x86.zip
$ unzip nll-alpha-20230914-android-x86.zip
$ ./nll/nll

■ 起動後

起動すると「nll>」というプロンプトが出て，コマンド操作待ちになります．

以下を実行して，実行できるか確認してください． (かけ算九九)

nll> NEW
nll> LOAD "samples/9x9.nll"
nll> RUN

メールは kozos(アットマーク)kozos.jp まで