セキュリティ・キャンプ2017「言語やOSを自作しよう」トラック内
「組込みOS自作ゼミ」について

〜オレオレ組込みOSをいじりたおしてみよう!〜

あなたは 人目のお客様です.

セキュリティ・キャンプ2017で「集中コース」という3日間かけたハッカソン形式の開発演習が行われます.

簡単に言うと,ハッカソンで3日間かけてじっくりとものづくりをやるので,

「ものづくりが好きな人間は集まれ!」 「3日間,どっぷりとものづくりにひたれるぞ!」 という, ものづくり好きには夢のような時間・環境を提供する コースです.

しかも集中コースでは, ものづくり好きがいつかは作ってみたいものの3巨頭 である「オレオレCPU」「オレオレOS」「オレオレ言語」をすべて扱います.

で,私はその中の「言語やOSを自作しよう」というトラックで 「組込みOS自作ゼミ」を担当します.

これがどのような演習なのか,説明します.

■ 「組込みOS自作ゼミ」の内容

公式ホームページ上では,以下のように説明されています.

組込みOS自作ゼミは,坂井講師が担当します.講師が開発しているオリジナルの組込みOS「KOZOS」(http://kozos.jp/kozos/)をベースの題材として,組込みOSの自作や改造などの「ものづくり」を行います.KOZOSについては「12ステップで作る 組込みOS自作入門」という書籍で詳説されています.自作や改造のテーマは各自で個別に設定していただき,講師が開発をサポートします.マイコンボードの実機には,H8マイコンボードかArduino Uno,もしくはエミュレータによる実機レスの開発を想定しています.開発テーマは自由に設定できますが,例として,他のマイコンボードへの移植,実機上での脆弱性の検証と攻撃検知,TCP/IPスタックの実装,エミュレータ上での動作,エミュレータ改造による攻撃検出,完全独自の組込みOSの開発などの案があります.より詳しい説明が http://kozos.jp/group/seccamp2017/ にあります.

で,やることはまあ上の通りなのですが,具体的には,以下のような感じです.

■ 「集中コース」について

セキュリティ・キャンプ2017での「言語やOSを自作しよう」トラックと 「組込みOS自作ゼミ」ゼミについて,どういう建てつけのものか,説明します.

まず,昨年のセキュリティ・キャンプ2016では,4時間の演習がマルチトラックで 並んでいて,選択制で受講する講義を選ぶ,というものでした.

セキュリティ・キャンプ2017では,この従来方式のトラックは 「選択コース」という名前になります.

で,選択コースとは別に,「集中コース」というものが新設されます.

「集中コース」では3日間を通して,主に「ものづくり」をテーマとして, 各自で開発テーマを決めて,ハッカソン形式で開発を行います.
3日間,どっぷりとものづくりにひたることができるという, ものづくり好きには夢のような時間・環境を提供します.
ものづくりが好きなひとは,ぜひ応募してほしいです.
なお選択コースと集中コースは応募は別になります.つまりどちらかを選んで応募する ことになります.

集中コースには3つのトラックがあり,それぞれ開発テーマがあります. 集中コースの応募時には参加したいトラックを選択し,そのトラックに対して 応募することになります.

私は「言語やOSを自作しよう」というトラックに参加します.
このトラックは,内部は3つのゼミに分かれていて, 私は「組込みOS自作ゼミ」を担当します.
他には「言語自作ゼミ」(担当:川合秀実先生), 「x86 OS自作ゼミ」(担当:内田公太先生,粟本真一先生)というのがあります.

そして他にも集中コースには「セキュアなCPUを自作しよう」というトラックが あります.
これらを合わせると, ものづくり好きがいつかは作ってみたいものの3巨頭 である「オレオレCPU」「オレオレOS」「オレオレ言語」をすべて網羅するという, とっても贅沢なコースになっています.

ほかにも質問などありましたら,聞いていただければお答えします.


メールは kozos(アットマーク)kozos.jp まで