Spartan-3A スタータキット


2007/04/17

あなたは 人目のお客様です.

このボードは入門用にとてもいいのだけど, ここの最後のほうでも説明したように, スイッチとLEDくらいしかついていなくて,ちょっともの足りなくなってきた. VGAやLCDやキーボードやシリアル通信の勉強もしたいし, Spartan-3Aのスタータキットを購入することに決定. EDK付けるとEDK単体で買うよりもはるかに安くてオトクなので, ついでにEDKも付けといた(EDKは単体だと6万円以上するようだ). ちなみに東京エレクトロンデバイス で購入.水曜に注文,木曜にお金を振り込んで月曜に到着した.


荷ほどきしたところ.左がスタータキット.右がEDK.

スタータキットにはもちろんボードが入っているが, 他にも電源アダプタ,USB接続ケーブル,DVD-ROMなどひととおり入っていて, すぐに使うことができる.


ボード全景.


ボード上端.左からRS-232C×2,PS/2,VGA,電源端子.


ボード左側.LANポート,USB接続コネクタがある.


ボード右側.I/Oがいくつか.

とりあえずクイックスタートガイドにあるように,まずは電源ONしてみよう.

ストロボ焚いてしまったのでわかりにくいが,左上のPOWER-LEDが赤く光っています. クイックスタートガイドでは, これでLCDにwelcomeメッセージが出るということなのだが, LCDは上半分が真っ黒になった状態でとくに何も無し. VGAに液晶ディスプレイをつないでも,とくに何も無し.

ジャンパの設定が悪いようなのでいったん電源を切り, ジャンパの設定を変えて再度電源ON.

「WALKING 1/0 8BIT」というメッセージが出て,LEDが順番に点灯した. 液晶ディスプレイを接続すると,カラーパターンが表示されている. まあちゃんと動いているようだ.

クイックスタートガイドでは,電源ONでwelcomeメッセージが出るとのことなので, いろいろジャンパの設定を変更してみたが, メッセージが出ないか「WALKING 1/0 8BIT」が出るかで, あいかわらずwelcomeは出ない.

よくわからんので,とりあえずPCとUSB接続してみる. ボードの電源ON状態で接続すると,PC側でUSBデバイスとして自動的に認識され, PC側にドライバがインストールされる (インストールには添付のDVD-ROMがたぶん必要だったと思う.よく覚えていない). ドライバがインストールされると,ボードのCableReadyのLED(USB端子のすぐ下にある) が点灯するようになる.

ドライバインストール後もいろいろジャンパの設定を変えて電源ONしてみたのだが, 状況変わらず.どうやらwelcomeメッセージを出力するためのプログラムが 出荷時にROMに焼かれていないように思える. あきらめてデモプログラムをダウンロードしてみることにする. スタータキット用のデモプログラムは, Xilinxのページ のSpartan-3Aスタータキットのページの リファレンスデザインから, "Demo Design for the Spartan-3A Starter Kit Board" (s3ask_demo.zip) というのをダウンロードし解凍した.

CQ出版のボードをいじったときにISE8.2iが インストール済みなので,ISEを起動してiMPACTを起動してみる. しかしデバイスに Spartan-3A を認識できない. フラッシュROM(xcf04s)は認識できている. ジャンパの設定をいろいろ変えてみたけどダメ.やっぱし認識できない.

Spartan-3A はわりと新しいデバイスなので, ISE8.2iでは Spartan-3A は扱えないかもしくはアップデートが必要なのかもしれない. まあスタータキットに添付のDVD-ROMについているISEなら間違いは無いので, 添付のDVD-ROMからISE9.1iを新規にインストールすることにする (既存の8.2iを消さないように,別ディレクトリにインストールする).

ただしインストールにはユーザ登録して,製品IDを取得する必要がある (インストール中に製品IDを聞かれるので). DVD-ROMのREADMEに従ってユーザ登録する.

インストール中に, 「ドライバがインストール済みなので,上書きするかどうか」 という質問がある. たぶんUSB接続した際にインストールされたドライバだと思われる. Yesが推奨のようなので,Yesを選択. 最新にしておきたいので,WebUpdateは有効に指定.

で,ISE9.1iを起動し,iMPACTを起動して メインウインドウで右クリック,Initialize Chain を実行することで, Spartan-3A(xc3s700a)とフラッシュROM(xcf04s)を認識できた. このとき気が付いたけど,Spartan-3A スタータキットには CPLDのCoolRunnerは乗っていないのね. Spartan-3E スタータキットには乗っているのだが,まあいいか.

iMPACTの Initialize Chain を実行するとFPGAにダウンロードするファイルを 聞かれるので,先程 Xilinx のサイトからダウンロードしたデモプログラムの demo/implement/boarddemo_routed.bit を指定する. 「クロックをJtagClkに変更する」というメッセージが出てくるのでOKを指定 (これはフラッシュROMに焼いて動作させるときのために,クロックにCCLKを指定して *.bit ファイルを作成しているためである). さらに続けてファイルを聞かれるので, demo/implement/boarddemo_routed.mcs を指定. ファイルを2つ聞いてくるのは,デバイスが2つ認識されているためかしら.

(後日談)ファイルを聞いてくるときに,2つのデバイスが順に緑色に マークされているので,やっぱしデバイス2つぶんのファイルを聞かれて いるようだ.(2007/04/19)

で,メインウインドウの xc3s700a を右クリック, Program メニューを指定して,FPGAにダウンロードしたら, 無事にデモが起動した.

クイックスタートガイドにあるようにwelcomeメッセージがLCDに表示され, さらに Load Cfg 1 ... というメッセージが表示されている.

液晶ディスプレイを接続したら,説明が表示されているのを確認できた.

ここまででデモの動作はOK. さらに,メインウインドウの xcf04s を右クリック, Program メニューを指定して,フラッシュROMに焼いてみる.

で,電源入れ直したら,起動時にクイックスタートガイドに 書いてある通りにデモが動くようになった.よかったよかった.


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