FreeBSD on Core2Duo

(2007/07)

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FreeBSD用PCの電源が2007/07初旬にお亡くなりになったので, PCを新調することになった.

以前にはNECのMY26V/B-Dという省スペースタイプの中古PC(Pentium4,2.66GHz) 2台をメモリ増設して,Windows用とFreeBSD用として使っていたのだけど, ある日を境に FreeBSDのほうはコンセント差してもウンともスンとも言わなくなってしまい, Windowsのほうはコンセント差すとLEDが点滅してどー見ても動作がおかしい (でも電源ONするととりあえず起動はするが,いつ立ち上がらなくなっても おかしくない感じ).みた感じ電源かマザーボードがイっちゃってるように思えるが, 2台同時ということと,おかしくなる直前にWindows使ってたらいきなり落ちて 青い画面になった(電源異常でHDDの回転が一瞬止まると,このようなことが起きるとか) というのがあって,まあ中古だし電源が一番疑われる.

しかし困ったことにケースを開けてみるとなんと独自仕様(?)の電源らしく, マザーボードに繋がっているよくわからんコードがあるのと,形にヘコミがあって, 普通のATX電源に置き換えられない. 購入した中古ショップに問い合わせてもやはり電源単体では買えないこと (同一型番の中古を買って移植することになる), NECのホームページで診断したら修理代に5万円近くかかるかもしれないということで, まあWindowsに関してはFPGAの論理合成にけっこう時間がかかっていたということも あるし, FreeBSDに関しても,原稿書きにTeXのコンパイルの速いマシンがあるといーなーと 思っていたということもあり, また変な買いかたしてすぐ壊れてしまってもイヤなので, もういっそのこと2台とも買い替えにしようと踏み切った.

ちなみに買ったのは2007/02なので半年もたなかったことになる. 中古PCのイマイチなところとして,電源がすぐヘタるというものがあるらしい. とはいっても東芝の中古PCを2台使ったが(1台は今でも現役)とくに問題は 出ていなかったのであまり気にしていなかった.うーん残念.

で,せっかくなので最新とまではいかなくとも,それなりのスペックのものに することにした. メーカーものは今回のNECのような独自パーツとかあると嫌(というか仕事でも 使うPCなので,故障したときにパーツ交換などで迅速に対応できないのは困る) なので, twotopのショップブランドPCにする ことにした. あと今回は(いつもそうなのだけど,いつも以上に)安定路線,安全路線でいきたい. 異色なパーツや構成は避けて,無難なパーツでいくつもり. 仕事でも使うので,PCが壊れてしまって仕事が進められないというのは, なにしろ一番困るので.まあ社会人なわけだし, 安定・安全(ついでにいうならパーツ選びや自作にかける時間も)は金で買う, という考え方で.

で,Windowsはショップブランドのミニタワーモデルにするとして, 問題はFreeBSDマシンだ. 最新鋭のマザーボードだとチップセットは965とかG33とかになるが, これだとチップセットが FreeBSD で対応されているかどうかが不安だ. かといって845あたりの古いチップセットだと,自作しなければならないことになる. それにCPUにはなるべくならCore2Duoを使いたい.というのはゲームをしたりするわけ でもないし,あんまり熱を出してファンがぶんまわるようなCPU (要するにPentium4のこと)はちょっと遠慮したいからだ.

で,ショップブランドだとそこまで細かく選べないので,結局自作することにした. 選んだパーツは以下. チップセットは Intel 945G なら,内蔵VGAも含めてFreeBSD+XFree86での実績が あるようなので,945Gにした. まあ X に関しては,いざとなったらPCIのVGAカードを差してしまえばいいし.

CPUはCeleron440だとCore2Duoと同じアーキなので発熱量も少なくていーかなーと 思ったのだけど,P5L-MXで使えるかどうかがいまいちよくわからなかったので, E4300にしてしまった. メモリは相性問題があると面倒なので保証をつけてしまった. HDDは故障PCで使っていたものを,内容もまったくそのまま移植することにした. GENERICカーネルを使っているし,IDE接続ならfstabの内容もそのままでいけるだろう から,これでそのまま起動するはずだ.ちなみにFreeBSD-6.2で動作している.

で,組み立てて電源入れたらあっさり立ち上がった. 心配していたXも,Xorg -configure で作った xorg.conf であっさり起動した. xorg.conf の BoardName も 945G になっているので,きちんと認識できている. 以下はさらにキーボードやマウスの設定をちょこちょこ追加して, 実際に利用している xorg.conf です.

で,あとは内蔵LANと内蔵サウンドなのだけど,残念ながらうまく動作していない. kldload で /boot 以下にあるモジュールをいろいろ試してみたがダメみたい. ちなみに以下が dmesg の内容. まあネットワークはべつに高速でなくてもいいし, サウンドもなんか音が鳴ればいいくらいなので, とりあえずネットワークはUSBのLANアダプタ, サウンドはそのへんに転がってたPCIのサウンドカード乗せて とりあえずなんの不満もなく使えている.よかったよかった.

ちなみにTeXの原稿をコンパイルしたら,以前のPC(Pentium4の2.66GHz)で 十数秒かかっていたものが,ほんの数秒になりました.DDR2のおかげもあるだろうが, クロック低めのE4300なのに,すげえよCore2Duo!


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