UNIXでWonderWitch

(SoftwareDesign2001/06 特集記事)

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会社の先輩に紹介されてWonderWitch を始めたのだけど,やっているうちにエミュレータというかシミュレータというか, デバッグ環境(それも,FreeBSD上で動くもの)が欲しくなった. というのは,当時はぼくは会社まで片道1時間半の電車の中で Libretto でプログラミングをしていたので, ワンダースワンの実機を使ったデバッグは何かと不便 (ていうか車中なので恥ずかしい.何回かやったけど) という理由があったからだ. あと Libretto には FreeBSD を入れて使っていたので, なるべくなら Windows を極力使いたくないというのもある.

というわけで,せめて WonderWitch のライブラリ関数を空関数で用意すれば コンパイルとリンクまではできるなあ.それならその関数がそれっぽい戻り値を 返してくれればテキストレベルでの動作確認もできるなあ. それならいっそXでウインドウを開いてしまって,その中でワンダースワンと互換の 動作をしてくれれば,完全にFreeBSD上でデバッグができるなあ,と思って 作り始めたのがWonX (WonderWitch on X)だ. そんなわけなので,WonXは自分の必要性のために作られたものなのだけど, いつのまにかそっちがメインになってしまい,当初の目的だったWonderWitchは WonXの動作の正当性検証の実験用というよくわからん状態に...

このWonXはWonderWitchの開発元であるQute が主催した WonderWitch プログラミングコンテスト WWGP2001 に入選したので,バンダイ本社で行われた最終選考会に参加できて, プレゼンテーションしてきた.まあ賞はもらえなかったのだけど, いろいろと面白かったし,想い出深い作品だ.

で,その後に SoftwareDesign 誌から機会をいただけて書いたのがこの記事. 当時は雑誌記事を書くのも初めてで,いろいろ新鮮な体験だった.

内容的には,前半はUNIX(主にFreeBSD)上でワンダースワンを利用する方法と, 後半はWonXについて書いてある. まあ上にも書いたような理由もあって,ぼくの WonderWitch 利用法は いかに Windows を使わないか,いかに実機を使わないかがポイントとなるので, そのへんをテーマにして書いてある.

WonXがいろんな人に使ってもらえればいいなあ,と思いながら書いたものだ. うーん,懐かしい.


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